コミュニティサロン

「協働ってなんだろう」「協働の事例」

 

○サロン「やまぼうし」「ふきのとう」
事業協力.png 【参加団体】
○東成瀬社会福祉協議会
○ボランティアやまぼうし
○ボランティアふきのとう



 東成瀬村では、誰もが気軽に集い、お茶を飲みながら話に花を咲かせることのできるコミュニティサロン「やまぼうし」と「ふきのうとう」が、地域の公共施設などを利用して運営されています。
やまぼうし

 サロンが始まるきっかけは、東成瀬村社会福祉協議会に寄せられた住民の声からでした。高齢化と過疎化が進むなか、地域にお年寄りの居場所がなく、隣近所のお宅を毎日のように訪ね歩いていること。そのことが訪ねる方、訪ねられる方双方にとって負担になっているということでした。またそうした負担感から、高齢者が引きこもり孤立化してしまうことも大きな課題でした。


 このような負担をどうしたら軽減できるのか。社会福祉協議会は民生委員や地域住民に声をかけ会合を開催し、課題とその解決を探りました。結果、地域の高齢者が誰に気兼ねすることなく集まりコーヒーやお茶を飲みながら、時には自慢のガッコやお菓子を持ち寄って、おしゃべりしながら過ごせるサロンを運営することにしました。

 サロンの立ち上げ時には社会福祉協議会が中心となり、勉強会を開催したり、先進地に研修に行ったりと準備を進めていきました。社会福祉協議会が中心となることで、サロンの運営に必要な知識や施設・資材を整えることができ、地域住民が安心してこの取り組みに参加できました。


 サロンの運営は、地域住民による20人ほどのボランティアが主体となって行ってきました。ボランティアメンバーでシフトを組み、お茶や珈琲を提供したり、利用者の話し相手になったりと週3回のサロンの運営を支えています。ひとつのサロンを運営するには、複数のスタッフが常駐している必要があります。こうしたスタッフの確保はサロン運営の難しさのひとつです。

お茶っこ

 運営スタッフを社会福祉協議会の職員だけでまかない維持していくことは、当然不可能と行っても過言ではありません。地域住民が主体となったボランティアで運営していくことで、サロンを維持し高齢者に対して安心できるきる、楽しい場所を提供し続けることができます。

 サロン運営がはじまり数年経った現在でも、社会福祉協議会では運営に関する相談を受けるなど、さまざまな形で支援を継続して、運営ボランティアとサロンを支えています。こうした双方にとってメリットのある協働をすることで地域を支えることが可能になります。